幼馴染で従兄の亮ちゃんが大好きだった。

いつもいつも亮ちゃんの後をくっついて歩いては泣かされていたけど。

なのに

私がいじめられっ子に泣かされていると、飛んできてかばってくれた。

自分よりもずいぶん大きないじめっ子にも立ち向かって。

結局、二人とも泣かされて。

二人で泣きながら手をつないで家に帰ったことも何度もあった。



ねえ、亮ちゃん。

あの時の気持ち、私は忘れてないよ。

今でも亮ちゃんが大好き。





でも。




「俺、先輩のことが好きです」

まっすぐに私をみてそう言ってくれた鳳くん。


びっくりしたけれど、ものすごくうれしくて。


いつの間にか私も鳳くんのことが大好きになっていたことに


その時になって気づいたの。




もっと違う"好き"があるって、彼が教えてくれたの。




一緒にいるときのあたたかい気持ちも



はなれているときのせつない気持ちも



つないだ手のあたたかさも




鳳くんが教えてくれた。


人の手がこんなにもあたたかいって

鳳くんが思い出させてくれた。


鳳くんの隣でみる景色はいつもよりも色が鮮やかになる。


鳳くんのとなりで見ると

見慣れた景色も街を彩る色彩すべてが

いつもの色と 違って見えた


世界はこんなに輝いてるんだって

鳳くんが教えてくれた




亮ちゃんとずっと一緒にいられると思ってた



でもこれからは鳳くんとずっと一緒






〜いつもの色が 違って見えた〜












鳳長太郎夢企画サイト様に送りつけた駄文
(無謀にも程がある)
参加を許可いただき、ありがとうございました!
微妙にお題とニュアンスが違うような…
すみませ…!

Photo by NOION